Celebrities with Hiwatt (3) ハイワット使いのギタリストを紹介するコーナー、今回はWAR ON DRUGSというバンドのギタリスト、アダム・グランドゥシェルをご紹介します。とはいえ、70年代英国ロックに興味ある、という日本の方にはほとんど知られてないかもしれません(笑)。2005年にデビューした4ピース・バンドのWAR ON DRUGSは、現代のボブ・ディランとも評されたりするその独特のサウンドで人気です。
Celebrities with Hiwatt (2) ハイワット使いの有名人紹介、その続きです。前回はストーンズ周辺ギタリストとハイワット・アンプに関してでしたが、今回はぐぐっと時代が若返り(笑)、ノエル・ギャラガーをご紹介しようと思います。元オアシスのギタリストとして、現在はソロとして、80年代末以降ブリティッシュ・ロックの最前線に位置する人であることはもう言うまでもありませんよね。実はここ日本ではなかなか直接的にイメージできないかもしれませんが、ある意味で(あくまでも「ある意味で」という註釈が付きますが)今最も人気のあるギタリストでもあります。イギリスを含めヨーロッパではスタジアム級のコンサートにばかり出演するような、そんなアーティストでもあります。
Celebrities with Hiwatt (1) これまでハイワット・アンプのユーザーに関して、ザ・フーのピート・タウンゼンド、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、キング・クリムゾンのロバート・フリップ、そしてレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジといったギタリストを詳しく紹介してきましたが、今回はその他の著名ユーザー/有名なハイワット・サウンド、という見地でいくつかの例をご紹介してみようと思います。
■DAVID GILMOUR and HIWATT (part.1) この9月の終わり頃に、8年ぶりとなるソロ新作『RATTLE THAT LOCK(邦題:飛翔)』が発表されることになってますね。今回はデヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)のお話です。ギルモアは長らくハイワット・アンプのユーザーとして知られますが、実は日本の音楽シーンでは想像し難いほどに欧米でのギルモアの人気は非常に高く、彼の音やプレイにはとても大きな注目が集められます。フェンダーのストラトとハイワットの組み合わせが生み出すその絶妙な「味」に酔いしれたという方も多いでしょう。本稿でこれまで取り上げてきたピート・タウンゼンド(ザ・フー)、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)等と並び、ハイワット・アンプを語る上では欠かすことの出来ないレジェンド・ギタリストです。
■PETE TOWNSHEND and HIWATT part 1 ハイワットというアンプ・ブランドの名声に欠かせないギタリストが、ザ・フーのピート・タウンゼンドでしょう。ハイワット社の広告にも頻繁に登場した彼ですが、モンスター・バンドとして世界中を席巻するようになった60年代後半から70年代にかけてのザ・フーのステージに欠かせないアンプがハイワットであったことは、すでにご承知の方も多いと思われます。
■JIMMY PAGE AND HIWATT part.2 1969年から1971年の間、ステージ上のジミー・ペイジはハイワットをメインで使用していた、という話の続きです。まず、そのアンプはどんなものだったかを見て行きたいと思います。ルックスは通常のハイワット100W=DR103とほぼ同じものに見受けられますが、明らかにノーマルDR103とは異なる点が3つ発見できます。ひとつはインプットジャック付近に設けられたXLR端子。それからコントロール・パネルに配置された「BALANCE」と書かれたツマミ、そしてコントロールパネルの上に印字された「JIMMY PAGE」の文字です。
■JIMMY PAGE AND HIWATT part.1 ジミー・ペイジ??彼のサウンドとアンプに関して書いてみたいと思います。既にファンの方であればご承知のように、レッド・ツェッペリンとジミー・ペイジ、そしてハイワット・アンプは切っても切り離せないコンビネーションでもあります。「いや、ジミー・ペイジといえばマーシャルだろ」というイメージがとても強いのは当方も承知しており、そこに異論を挟むつもりはありません。が、大方の予想に反して、実はハイワット・アンプは70年代のジミー・ペイジにとって無くてはならないものでもありました。
■70年代のハイワット 前述したように、デイヴ・リーヴスの作るハイワット・アンプは、60年代の終わり頃からシーンで急激に有名になっていきました。自身のハイワット・ブランドのアンプ製作で多忙となったため、1969年の時点でデイヴ・リーヴスはダラス・アービター社との契約であったサウンド・シティー・アンプの製作を打ち切ります(デイヴ・リーヴスがサウンド・シティーで手がけたのは同社100WアンプのMK1からMK3初期まで、と言われており、それ以降はブライアン・ハッカーが回路デザイン/設計したアンプを発売していくことになります)。
■SOUND CITY and HIWATT 67年からデイヴ・リーヴスは「サウンド・シティー」ブランドのために100Wのアンプ・ヘッドを製造するようになります。その最初のモデル、サウンド・シティーONE HUNDREDと名付けられたアンプは、後に名機として名高いハイワットDR103とほぼ同じものでした。4インプットで2チャンネル、マスター・ボリュームを搭載、そしてパートリッジ・トランスを採用しミリタリー・スペックで製造されたそのアンプは、まさに後の「DR103」の雛形と言えるでしょう。この初期サウンド・シティー
ハイワット。その名はマーシャル、VOX、オレンジ等と並んで、ロック・ギターの歴史を長らく彩ってきた重要な位置を占めるアンプ・ブランドの名前です。ハイワットのアンプが世に知られるようになって以降、その堅牢かつ斬新なサウンドは発生国であるイギリスのみならず、世界中で熱い支持を集めています。それはブリティッシュ・ロック全盛期の60?70年代において、「斬新、かつ堅牢」というプロのギタリストが求めていたアンプの理想像に他なりませんでした。
TATS
(BUZZ THE FUZZ)
ミック・ロンソンに惚れてから、延々とTONE BENDERの魔界を彷徨う日々を送る、東京在住のギター馬鹿。ファズ・ブログ「BUZZ THE FUZZ」主筆。スペインMANLAY SOUNDとの共同開発で各種TONE BENDERのクローン・ペダルを企画・発売すると同時に、英JMI~BRITISH PEDAL COMPANYでのTONE BENDER復刻品の企画・発売にも協力。季刊誌「THE EFFECTOR BOOK」(シンコーミュージック刊)ではデザインを担当。