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Celebrities with Hiwatt (3)

2016/01/30

Celebrities with Hiwatt (3)

 ハイワット使いのギタリストを紹介するコーナー、今回はWAR ON DRUGSというバンドのギタリスト、アダム・グランドゥシェルをご紹介します。とはいえ、70年代英国ロックに興味ある、という日本の方にはほとんど知られてないかもしれません(笑)。2005年にデビューした4ピース・バンドのWAR ON DRUGSは、現代のボブ・ディランとも評されたりするその独特のサウンドで人気です。
 08年にアルバム・デビュー、そして14年に発売した3作目『Lost In The Dreams』がイギリスで2位、全米でも26位という大ヒットを記録。今や大規模なロック・フェスでは引っ張りだこの人気バンドとなりました。

 以下は、ハイワット使いで知られるギタリスト、アダム・グランドゥシェルの公式インタビューとなります。取材はハイワットUKによるものです。取材が2014年なので今から1年ちょっと前のものです。若手のホープ、大人気米インディー・バンド、とはいえアダムは今すでに36歳ですけど(笑)、お楽しみいただければ幸いです。





 デヴィッド・レターマンのショウ(訳注:米NBCネットワークの深夜に放送される人気番組「Late Show With David Letterman」のこと)での素晴らしいライヴ・パフォーマンスを披露した直後、我々ハイワット社はフィラデルフィア出身のバンドWAR ON DRUGSのフロントマン、アダム・グランドゥシェルをキャッチ。彼の音楽的なルーツや、ハイワット・アンプのトーンに対する彼の情熱について、語ってもらった(動画はそのデヴィッド・レターマン・ショウでのWAR ON DRUGSのライヴ演奏)。



——あなたが若かったころ、どんなギタリストに影響を受けたの?

アダム(以下AG):ジミー・ペイジ、ニール・ヤング、ジミ・ヘンドリックス……それからやっぱりピート・タウンゼンドだね。

——どんな経緯があって、ハイワット・アンプを使うようになったのかな?

AG:やっぱりクラシックなブリティッシュ・サウンドが大好きだったから。でも僕はペダルをいろいろ使うタイプなんで、アンプには十分なヘッドルームが必要だった。ハイワットはそんな僕には完璧だったんだ! クリーンでクリアー、でもハードにドライヴさせるとこれ以上ないってほど美しい歪みが生まれる。

——今使ってるのは、何年頃のなんていうモデル?
AG:100ワットのDR103は72年製、それから78年製のCUSTOM 50も使ってる。

——たとえばどんなカンジでハイワットを使用してるのかな?
ギターとの組み合わせとか、エフェクトとの組み合わせとか……
AG:LES PAUL DELUXE(訳注:ミニハムバッカーを搭載したギブソンのレスポール)をFUZZ FACEに指して、そこからハイワットへ。もしくは直でハイワットへ。でもエコー・サウンドが欲しい時にはテープ・エコーを使うこともある。

——ハイワットを使った曲・アルバムはどんなものがある?

AG:沢山つかってるから…… 『LOST IN THE DREAM』(2014年)では主にクリーン・セッティングで使った。ストラトの鈴鳴りサウンドが欲しかったから。あとテレキャスをつかった曲でもハイワットだった。
https://www.youtube.com/watch?v=59mDoc8vZj0

——ハイワット使いのギタリストで、大好きっていうアイドルはいる?

AG:そりゃもうピート・タウンゼンド! もうレジェンドだね。僕がエレキギターを弾こうと思ったのは彼がきっかけだったから。エレキギターをカッコよく演奏したっていうだけでなく、彼がやった、あの山積みのハイワット。あれにはもう打ちのめされたよ。ピートは素晴らしく情熱的であり、そして素晴らしく繊細なプレイヤーでもあるんだ。


——『LOST IN THE DREAM』についてもう少し詳しく教えてくれる?

AG:ジェフリー・ザイグラー(元クロノス・カルテット)との共同プロデュースで作ったんだ。国中をいろいろ廻って、いろんなスタジオを使って録音した。僕は大のスタジオ・フェチなんで(笑)、何年も前から雑誌やなんかで見聞きしたいろんなスタジオに、今回どうしても行ってみたくなってね。あらゆる場所で、素晴らしい瞬間、素晴らしい音像をテープに残せたと思うよ。

——どんなスタジオで録音した?

AG:アッシュヴィル(ノースカロライナ州)のエコー・マウンテン・スタジオとか、フィラデルフィアの僕の自宅スタジオ、それからフィラデルフィアのユニフォーム・レコーディング(訳注:複数のアーティストによって所有・運営されているレコード・レーベル兼スタジオ。前述のジェフリー・ザイグラーがここの所有者の1人)、ノースカロライナのフィデリトリウム・スタジオ、(ニュージャージー州の)ホーボーケンにあるウォーター・ミュージック・スタジオ、フィラデルフィアのマイナー・ストリート・スタジオ、ニューヨークのブルックリンにあるレア・ブック・ルーム……

——今回のアルバムでは、どんなテーマを設けていたのかな?

AG:メインのテーマは、人間が成長して、大人になって、自分の人生のキャリアとか人生の目的ってやつを考える、っていうことかな。そしてそれは、愛とか、友情とか、そういうものの重要性を考えることでもある。

——これからのツアーなんかは?

AG:14年の3月以降、休まずにツアーしてるよ!(笑)年内にはそれをは別に、アメリカ中を廻る大きなツアーを始める。それから3週間のヨーロッパ・ツアーがあって、それからオーストラリアでライヴをやるんだけど、そのオーストラリアのライヴはもうソールドアウトしてしまった。その後15年2月にはイギリスに舞い戻って、デカいショウが10ケほど予定されている。その次の年はもっとデカくなってることを願うね(笑)。

——WAR ON DRUGSの告知があれば。

AG:フェイスブックか、www.thewarondrugs.netをチェックしてくれれば嬉しいね。


筆者紹介

TATS
(BUZZ THE FUZZ

ミック・ロンソンに惚れてから、延々とTONE BENDERの魔界を彷徨う日々を送る、東京在住のギター馬鹿。ファズ・ブログ「BUZZ THE FUZZ」主筆。スペインMANLAY SOUNDとの共同開発で各種TONE BENDERのクローン・ペダルを企画・発売すると同時に、英JMI~BRITISH PEDAL COMPANYでのTONE BENDER復刻品の企画・発売にも協力。季刊誌「THE EFFECTOR BOOK」(シンコーミュージック刊)ではデザインを担当。

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