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R.I.P. DAVID BOWIE (3) 70年代にデヴィッド・ボウイの右腕として活躍したギタリスト、ミック・ロンソンのお話の続きです。彼はレスポール・カスタム使いとしても有名ですが(ザ・カルトのビリー・ダフィーやデフ・レパードのフィル・コリン等は、もう昔からロンソン・フリークであることを公言し、ロンソンを真似て自身のレスポール・カスタムの塗装を剥いだりしています)、72年作『ZIGGY STARDUST』よりさらにギンギンに尖ったギター・サウンドを聴かせるアルバムして、73年作の『ALLADIN SANE』もあります。
R.I.P. DAVID BOWIE (2) デヴィッド・ボウイが世界的な大スターになった契機、それは1972年に発売されたアルバム『ZIGGY STARDUST』と、その中で、もしくはステージでボウイが演じたジギー・スターダストというキャラクターの魅力に他なりません。ですがボウイは音楽家であり、演じたとは言え「音楽を通して」そのキャラを演じたわけです。その音楽は、もちろん激しいギターがかき鳴らされるグラム・ロックでした。
R.I.P. DAVID BOWIE (1) もう皆様も御承知と存じますが、2016年1月10日、デヴィッド・ボウイが亡くなりました。本稿はブリティッシュ・ロックのサウンドに関するコラムであることを承知の上で書かせていただくのですが、ちょっと強引とは存じながら、ボウイの音楽におけるギター・サウンドに関して、しばし続けてみたいと思います。実は70年代のボウイのギター・サウンドは、TONE BENDERやハイワット系アンプと少なからず関連もあるからです。以下、「ボウイとギター・サウンド」というテーマで、彼の歴史をおさらいしてみたいと思います。
TONE BENDER HISTORY (16) 見た目も名前もジャンボ。それまでのTONE BENDER(MK3)と比べて幅が2cmほど広くなったと同時に、それまでなかった「COLORSOUND」という新しいブランド名をまとった新しいTONE BENDERは70年代の中頃に登場しました。
TONE BENDER HISTORY (15) これまでこのコラムでは、BRITISH PEDAL COMPANYから現在復刻発売されているTONE BENDER各種、それとその原典にあたる60年代のオリジナルTONE BENDER、そしてそれらに関連の深いファズ・ペダルなどを紹介してきましたが、実はTONE BENDERファミリーというやつはそれだけに留まりません。ここでは「それ以外」に相当するTONE BENDERをさらっと紹介してみたいと思います。
Tone Bender 50th Anniversaryいやあ2015年ももうすぐ終わりますねえ。コラムの連載開始からもう半年以上も経っているというのに、当欄で「2015年がどんな年だったか」を今更のように書くのも変な気がしますが、忘れないウチに触れておこうと思いまして、このネタを書きます。実は2015年は、英国ファズの歴史的名機、TONE BENDERが生まれて50周年という記念すべき年だったのです。
以前当コラムにて「シリコンベースのZONK2のファズ回路に、トレブル・ブースター回路を複合したSHATTERBOX」と書いたことがありますが、今回はその複合ファズ「SHATTERBOX」をご紹介してみたいと思います。
■TONE BENDER MK3 (part.2) 3度目のフルモデル・チェンジを行なったTONE BENDER、通称MK3のお話の続きです。前回「大いなる謎」があると書きましたが、その謎とは一体何か。それは回路です。 1965年に電気技師ゲイリー・ハーストが開発したTONE BENDER(通称MK1)。1966年初頭に回路を変更しMK1.5となり、また更に1966年春にその改造回路をアップデート・モデファイしMK2が誕生していますが、これら回路の見直しはすべてゲイリー・ハーストが行なっていました。しかし1968年の「MK3」の回路に関しては、ゲイリー・ハーストが開発した回路ではないのです。先ほど書いた「謎」とは。MK3の回路の開発者が誰なのかわからない、という点にあります。
■TONE BENDER PROFESSIONAL MK2 1966年初頭に発売されたTONE BENDER MK1.5は、わずか4ヶ月ほどでまたもやモデルチェンジを行なう事になります。たった1年程の間に、TONE BENDERは3種類ものバリエーションを持つことになったわけですが、今回のモデルチェンジでは、外観はプチ・チェンジでしかありません。ただしその内容はフルモデルチェンジの名に相応しいものです。
■ THE OTHER SIDE OF TONE BENDER MK1.5 1966年の初頭に発売されたTONE BENDERの最初のモデルチェンジ版(通称MK1.5)は、2?3ヶ月というほんの僅かな期間しか発売されていません。しかし、このMK1.5の回路はシンプル極まりないファズ回路でありながらも、TONE BENDERのみならずブリティッシュ・ファズの基本中の基本ともいうべきものとなりました。
TATS
(BUZZ THE FUZZ)
ミック・ロンソンに惚れてから、延々とTONE BENDERの魔界を彷徨う日々を送る、東京在住のギター馬鹿。ファズ・ブログ「BUZZ THE FUZZ」主筆。スペインMANLAY SOUNDとの共同開発で各種TONE BENDERのクローン・ペダルを企画・発売すると同時に、英JMI~BRITISH PEDAL COMPANYでのTONE BENDER復刻品の企画・発売にも協力。季刊誌「THE EFFECTOR BOOK」(シンコーミュージック刊)ではデザインを担当。